和紙はどこで作っている?〜紙について②〜 | 文房四宝 雲岑堂

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和紙はどこで作っている?〜紙について②〜

和紙の生産地について

和紙とは?〜紙について〜で身近にある和紙工房や和紙の里、和紙資料館等に出掛け和紙に触れたり、紙漉き体験をしていただきたいと述べたが・・・。はたして、現在日本ではどの程度和紙工房があるのだろうか。

全国手漉き和紙連合会のHPによると2001年(平成13年)現在392戸が組合員として登録していたとのことだから、令和に入ってもっと減少していることと思う。ちなみに同HPによると1901年(明治34年)68,562戸、1928年(昭和3年)28,566戸、1962年(昭和37年)3,748戸といかに減少の一途を辿っているか。

皆さんは和紙の生産地と言えばどこを思い浮かべるであろうか。有名なところで言うと「美濃和紙」(岐阜県)、「越前和紙」(福井県)、「土佐和紙」(高知県)の「日本三大和紙」か。あと「因州和紙」(鳥取県)、「石州和紙」(島根県)、「阿波和紙」(徳島県)も有名。書道をやる方なら聞いたことがあろう。

紙: かな半紙(マニラ麻)晒50枚(小川和紙)
筆:豊橋筆 伝統工芸士 川合福瑞作 兼毫5号 
墨:菜種油煙墨 國寶 3丁型

この他に日本人としてぜひ押さえておきたい所は2014年11月27日ユネスコ(国連教育科学文化機関)に「和紙 日本の手漉き和紙技術」として無形文化遺産登録されたのは「石州半紙(せきしゅうばんし)」(島根県浜田市)と「本美濃紙(ほんみのし)」(岐阜県美濃市)「細川紙(ほそかわし)」(埼玉県小川町、東秩父村)である。原料に「楮(こうぞ)」のみが使用されて伝統的な技法を用いて作られているのが登録の条件らしい。

全国手漉き和紙連合会のHPによると、上記以外にも産地がマップとして掲載されている。知らない生産地もあるので列挙してみる。

北海道・・・笹紙(ささがみ)、富貴紙(ふきがみ)

岩手県・・・東山和紙(とうざんわし)、成島和紙(なるしまわし)

秋田県・・・十文字和紙(じゅうもんじわし)

宮城県・・・白石和紙(しろいしわし)、柳生和紙(やなぎふわし)、丸森和紙(まるもりわし)

山形県・・・月山和紙(がっさんわし)、高松和紙(たかまつわし)、長沢和紙(ながさわわし)、深山和紙(みやまわし)

福島県・・・上川崎和紙(かみかわさきわし)、遠野和紙(とおのわし)、山舟生和紙(やまふにゅうわし)

栃木県・・・烏山和紙(からすやまわし)

茨城県・・・五介和紙(ごすけわし)

群馬県・・・桐生和紙(きりゅうわし)

埼玉県・・・小川和紙(おがわわし)

  • 元の価格は 2,200円 でした。現在の価格は 2,090円 です。 [税込]

    定価2,200円(税込)の5%引きにて販売いたします。 埼玉県小川町の有限会社久保製紙の手漉き半紙です。小川町は東秩父村と共に2014年に『細川紙』がユネスコ無形文化遺産に登録された和紙の産地です。 手漉き和紙の風合いが良く出ておりますので、作品作りにも活かせることと思います。

  • 元の価格は 2,200円 でした。現在の価格は 2,090円 です。 [税込]

    定価2,200円(税込)の5%引きにて販売いたします。 埼玉県小川町の有限会社久保製紙の手漉き半紙です。小川町は東秩父村と共に2014年に『細川紙』がユネスコ無形文化遺産に登録された和紙の産地です。 手漉き和紙の風合いが良く出ておりますので、作品作りにも活かせることと思います。

  • サイズ:136cm×35cm。漢字向け。 埼玉県小川町の有限会社久保製紙の手漉き画仙紙です。小川町は東秩父村と共に2014年に『細川紙』がユネスコ無形文化遺産に登録された和紙の産地です。 手漉き和紙の風合いが良く出ておりますので、作品作りにも活かせることと思います。  

    画仙紙 富士 半切10枚
  • サイズ:136cm×35cm。かな向け。 埼玉県小川町の有限会社久保製紙の手漉き画仙紙です。小川町は東秩父村と共に2014年に『細川紙』がユネスコ無形文化遺産に登録された和紙の産地です。 手漉き和紙の風合いが良く出ておりますので、作品作りにも活かせることと思います。    

    画仙紙 浅間 半切10枚

東京都・・・軍道紙(ぐんどうし)

山梨県・・・西島和紙(にしじまわし)

静岡県・・・駿河柚野紙(するがゆのがみ)

長野県・・・内山紙(うちやまし)

愛知県・・・小原和紙(おばらわし)

岐阜県・・・山中和紙(さんちゅうわし)、美濃和紙(みのわし)

三重県・・・伊勢和紙(いせわし)、深野和紙(ふかのわし)

新潟県・・・小国和紙(おぐにわし)、門出和紙(かどいでわし)、小出和紙(こいでわし)

富山県・・・越中和紙(えっちゅうわし)

石川県・・・加賀雁皮紙(かががんぴし)、加賀二俣和紙(かがふたまたわし)、能登仁行和紙(のとにぎょうわし)

福井県・・・越前和紙(えちぜんわし)、若狭和紙(わかさわし)

滋賀県・・・なるこ和紙(なるこわし)

京都府・・・黒谷和紙(くろたにわし)、丹後和紙(たんごわし)

奈良県・・・吉野和紙(よしのわし)

和歌山県・・・山路紙(さんじがみ)、高野紙(こうやがみ)、保田和紙(やすだわし)

兵庫県・・・淡路津名紙(あわじつながみ)、神戸和紙(こうべわし)、杉原紙(すぎはらがみ)、ちくさ雁皮紙(ちくさがんぴし)、名塩紙(なじおかみ)

岡山県・・・樫西和紙(かしにしわし)、備中和紙(びっちゅうわし)、横野和紙(よこのわし)

広島県・・・大竹和紙(おおたけわし)

山口県・・・徳地和紙(とくじわし)

鳥取県・・・因州和紙(いんしゅうわし)

島根県・・・出雲民芸紙(いずもみんげいし)、石州和紙(せきしゅうわし)、斐伊川和紙(ひいかわわし)、広瀬和紙(ひろせわし)

徳島県・・・阿波和紙(あわわし)、拝宮和紙(はいぎゅうわし)

高知県・・・土佐和紙(とさわし)

愛媛県・・・伊予和紙(いよわし)、大洲和紙(おおずわし)、周桑和紙(しゅうそうわし)

福岡県・・・八女和紙(やめわし)

大分県・・・竹田和紙(たけだわし)、弥生和紙(やよいわし)

佐賀県・・・重橋和紙(じゅうばしわし)、名尾和紙(なおわし)

熊本県・・・水俣和紙(みなまたわし)、宮地和紙(みやじわし)

宮崎県・・・美々津和紙(みみつわし)

鹿児島県・・・さつま和紙(さつまわし)

沖縄県・・・琉球紙(りゅうきゅうし)

この記事の著者

雲岑(Un-shin)

1964年生まれ。学校の習字の時間は苦手だったが、小学生の時分よりくずし字等に興味があった。大学卒業後都内某信用金庫に勤務。令和に入り、写経をきっかけに書道に興味を持ち、コロナ禍の自宅待機の機会に独学で書道に没頭し始め、硯で墨を磨ることが楽しくなる。2023年定年を前にサラリーマン生活に別れを告げ、同年9月より書道用品店を開業する。残りの人生を書道具の販売を通して書道文化の継承発展に寄与したいと考えている。

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