和紙は何が優れているのか?〜紙について③〜 | 文房四宝 雲岑堂

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和紙は何が優れているのか?〜紙について③〜

和紙の長所と短所について考えてみる

皆さんは和紙の長所と短所を言うことが出来るだろうか。そう言う自分もポンポンと出てくるわけでは無いので、Google検索してみる。AIによる概説「和紙には、環境に優しく耐久性に優れるなどメリットがある一方で、水に弱く、価格が高いなどのデメリットがあります。」とある。

続けて、「メリット:

環境にやさしい:楮、三椏、雁皮などの自然素材のみを原料とし、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒトを放出しません。

耐久性が高い:繊維が長く、薄くて頑丈で、長持ちしやすいです。

吸湿性に優れる:水分を吸収しやすく、湿気対策にもなります。

加工のしやすさ:染め、折り、貼り付けなど、様々な加工が可能です。

風合いが美しい:独特の風合いを持ち、高級感や上質感を表現できます。」とあり。

続けて「デメリット:

水に弱い:吸水性が高く、水に濡れるとシミになったり、色褪せたりする可能性があります。

価格が高い:減量が限られているため、生産性が低く、価格が高くなりがちです。

施工が難しい:本物の和紙壁紙などは、施工にコツが必要で、価格が高くなりがちです。

細かいデザインや高精細な印刷には不向き:表面が粗いため、細かいデザインや高精細な印刷にはあまり向きません。

メンテナンスが必要:シミや汚れがつきやすく、定期的なメンテナンスが必要です。」とある。

確かに洋紙と違って印刷には不向きで大量生産が必要なチラシや本・新聞・雑誌物などには向かない。ただ和紙独特の風合いや温かみがあり、光を優しく通すのでちょうちんなど古くから使われてきた。また、文化財の修復に使われ一千年単位で持つものもあるようだ。洋紙の原料となる木材パルプと違いSDGsの観点からも環境にやさしいと言える。楮、三椏、雁皮などは成長が早く比較的短期間で再生可能だし、伝統的な和紙製法では漂白剤や添加剤などの化学薬品をほとんど使わないのも環境面で優れている。現代の生活には洋紙は不可欠なのだが、優しく温かみのある和紙も日本人として大切にしていきたいと願うのである。

この記事の著者

雲岑(Un-shin)

1964年生まれ。学校の習字の時間は苦手だったが、小学生の時分よりくずし字等に興味があった。大学卒業後都内某信用金庫に勤務。令和に入り、写経をきっかけに書道に興味を持ち、コロナ禍の自宅待機の機会に独学で書道に没頭し始め、硯で墨を磨ることが楽しくなる。2023年定年を前にサラリーマン生活に別れを告げ、同年9月より書道用品店を開業する。残りの人生を書道具の販売を通して書道文化の継承発展に寄与したいと考えている。

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