書いてみよう② | 文房四宝 雲岑堂

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書いてみよう②

何で書くか

 前回の続き。筆記具だが、前回身近なもので何を使ってもいいと書いた。もし手持ちの筆記具に納得がいかなかったら、この機会に自分好みの筆記具を探してみるのもいい。

まずは鉛筆。やはり文字を書くにはHやFでは硬すぎでHBよりも2B以上の柔らかいのが書きやすいであろう。さすがに小学校の書写で使うような6B(埼玉県は10B)でなくともよい。鉛筆は独特の柔らかみがあり捨てがたいと思う。

次にボールぺん。巷の油性ボールペンは公的書類に使うにはいいが、字の練習にはやや硬くて疲れやすいと思う。今回このブログを書くにあたり試したのはぺんてるのエナージェル・ユーロ1.0mmで、非常に滑らかで書きやすかった。0.35mm・0.5mm・0.7mm・1.0mm、赤・黒・青と種類も揃っている。

次は万年筆。やはり筆者も万年筆に凝った時期があって、何本か所有していたが、今でも手放さずにいるのはプラチナ万年筆の#3776CENTURYセルロイド「エメラルド柄」F(細)(現在税込49,500円)。プラスチックの軸と違ってセルロイドなので持ち心地が良く手放せずにいる。2本目は中屋万年筆シガーロング(中軟)。エボナイトに漆がかかっており手になじみやすく長時間使っても疲れない。書き心地もプラチナ万年筆のペン軸を使っているとは思えない。軸のサイズも確か中細寄りに再調整した甲斐あり、素晴らしいの一言である。手放せない一本となっている。3本目はドイツのメーカーのペリカンのスーベレーンM600の限定モデルEFサイズ。EFサイズだが日本のものと比べてやや太い。書き心地は悪くないが、日本語は画数が多いので日本製の万年筆のほうがあっているかと思う。今回このブログを書くにあたり試したのはやはりぺんてるのトラディオプラマンの黒。プラスチック軸でありながら強弱もつけられのでペン習字にはもってこいである。値段(アマゾンで364円で購入した)からいってもおすすめ商品と思う。

次は筆ペン。気に入って使っていたのが墨運堂の極 墨筆中字用で本物の墨液を入れたこだわりの筆ぺんという触込みだったのだが、残念なことに製造中止になってしまったようだ。墨運堂に行き着く前に使っていたのがぺんてるで、今でも残っているのがすき穂である。久しぶりに使ってみたらかなり細字で驚いた。今回ブログを書くために新たに使ってみたのが、呉竹の完美王中字とあかしや新毛筆。呉竹完美王であるがメモ用紙だと太くなり実用的でないと思ったが、半紙に書いたところ納得した次第である。あかしやは悪くはないが、水性サインペンのような色味でちょっとつまらないと思った。確かに水性とあるしアマゾンで243円であったから致し方ない。筆ぺんもたまには楽しいものである。

この記事の著者

雲岑(Un-shin)

1964年生まれ。学校の習字の時間は苦手だったが、小学生の時分よりくずし字等に興味があった。大学卒業後都内某信用金庫に勤務。令和に入り、写経をきっかけに書道に興味を持ち、コロナ禍の自宅待機の機会に独学で書道に没頭し始め、硯で墨を磨ることが楽しくなる。2023年定年を前にサラリーマン生活に別れを告げ、同年9月より書道用品店を開業する。残りの人生を書道具の販売を通して書道文化の継承発展に寄与したいと考えている。

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