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書いてみよう(12)〜のし袋を書く❷

弔事ののし袋の書き方

(1)仏式会葬の表書き

今回も前回同様のし紙の書き方の続き。

表書きの例ポイント備 考
御香典お金を供える時に●黒白または総銀の水引(結び切り)を用いた金封、のし袋
●品物を贈る時は黒白の水引(結び切り)を用いたのし紙
御香奠同上同上
御香料同上同上
御香華料お金や品物・お花を供える時に同上
御霊前霊前にお金や品物を供える時に同上
御仏前四十九日以降にお金を供える時同上
御悔主に、通夜などに供えるお金や品物に同上

(2)法要の表書き

表書きの例ポイント備 考
御供物料仏式・神式いずれの場合にも用いる●白無地ののし袋
●黒白、総銀(関西・ 北陸は主に黄白)の水引(結び切り)を用いた金封・のし袋
お花料仏式・神式・キリスト教式いずれの場合にも用いる同上
御霊前同上同上
御仏前仏式法要の時に同上
(御)玉串料神式霊祭の時に同上
(御)神饌料同上同上
御塔婆料卒塔婆を依頼した時に同上
御祝墓碑の建立・仏壇の開眼の時に
(法要を別に催す時)
●紅白の水引(結び切り)を用いた金封・のし袋・のし紙

(3)香典返し・法要の引き出物の表書き

表書きの例ポイント備 考
・香典返しの品に(法要の引き出物にも)
・宗教に関係なく使える
●黒白(関西・北陸は主に黄白)の水引
(結び切り)を用いたのし紙
満中陰志忌明の香典返しの品に(関西)同上
忌明志四十九日の後にする香典返しの品に同上
粗供養法要の引き出物に同上

(DCM HPのし袋の書き方より)

のし袋の金額の書き方

のし袋に金額を書く際は、金額の前に「金」と書く。

金額は、漢数字・旧字体で書く。具体的には大字(だいじ)と呼ばれる旧漢字にするのがマナーとされ、主に以下のように記載。

  • 1:壱
  • 2:弐
  • 3:参
  • 4:肆
  • 5:伍
  • 6:陸
  • 7:漆
  • 8:捌
  • 9:玖
  • 10:拾
  • 1000:壱阡
  • 10000:壱萬

金額の後に「圓」と書く。最後に、任意で「也」を入る。

アラビア数字普通の漢数字旧字体の漢数字
3,000円三千円参阡圓
5,000円五千円伍阡圓
10,000円一万円壱萬圓
30,000円三万円参萬圓
70,000円七万円漆萬圓
100,000円十万円拾萬圓

(よりそうお葬式HPより)

紙: 漢字用純雁皮半紙 飛鳥 100枚  筆:豊橋筆 伝統工芸士 川合福瑞作 いたち仮名筆 2分 墨液:祥碩堂 墨液 良寛 中濃墨

この記事の著者

雲岑(Un-shin)

1964年生まれ。学校の習字の時間は苦手だったが、小学生の時分よりくずし字等に興味があった。大学卒業後都内某信用金庫に勤務。令和に入り、写経をきっかけに書道に興味を持ち、コロナ禍の自宅待機の機会に独学で書道に没頭し始め、硯で墨を磨ることが楽しくなる。2023年定年を前にサラリーマン生活に別れを告げ、同年9月より書道用品店を開業する。残りの人生を書道具の販売を通して書道文化の継承発展に寄与したいと考えている。

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