硯とは?〜硯の基礎知識〜 | 文房四宝 雲岑堂

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硯とは?〜硯の基礎知識〜

硯とは?

「硯」と書いて何と読むか。「すずり」音読みは「ケン」である。学校で習うことのない常用漢字外であるが、多くの人が読めたりする。では「すずり」はなぜ「硯」と書くのであろうか。「石」と「見」の形声文字で「崖の下に落ちている、いし」の象形と「人の目の象形と人の象形」で、音の同じ「研」と同じ意味を持つようになったらしい。最古の漢字字典である『説文解字』(後漢の許慎の作)には「石の滑らかなるものなり」とあるらしい。のち硯墨の硯に用いる。研磨するものはもと研を用いるが、硯は硯墨の専用の字となった(白川静『字統』)。研匣(けんこう)・研屏(けんぺい)はみな硯の意。書状の脇付に研北(硯北)という。『字統』の研の項にある。

  • サイズ:約H154mm・W94mm・D24mm 素材:端渓石(宋坑) 名倉鳳山(5代)は愛知県新城市の鳳来寺表参道に面した約130年続く鳳鳴堂硯舗の5代目店主です。藤井聡太七冠に贈呈された愛知県民栄誉賞の記念品の鳳来寺硯の作家であります。 日本人らしい感覚「心の器」をコンセプトに道具としての機能美と伝統美に独自の感性を調和させながら作硯に励まれています。 道具としてだけでなく、鑑賞にも耐え得る作品は書道生活を豊かなものにすることでしょう。

    名倉鳳山 端渓石 方硯

すずりとは?

「すずり」の語源は平安中期の『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』(源順撰)に墨をする用具として須美須利(すみすり)と書かれており、『枕草子』や『源氏物語』ではすずりの語がみられるところから、平安中京以後はすずりが一般に使われたと思われる。(日本大百科全書(ニッポニカ)「硯」の意味・わかりやすい解説より)

すみすり>すんずり>すずり(ウィキペディア「硯」脚注1より)ということらしい。

墨:椿油煙墨 獅子王 4丁型 筆:豊橋筆 伝統工芸士 川合福瑞作 兼毫5号 紙:漢字半紙(マニラ麻)未晒50枚
  • 元の価格は 2,200円 でした。現在の価格は 2,090円 です。 [税込]

    定価2,200円(税込)の5%引きにて販売いたします。 埼玉県小川町の有限会社久保製紙の手漉き半紙です。小川町は東秩父村と共に2014年に『細川紙』がユネスコ無形文化遺産に登録された和紙の産地です。 手漉き和紙の風合いが良く出ておりますので、作品作りにも活かせることと思います。

  • 元の価格は 11,000円 でした。現在の価格は 8,800円 です。 [税込]

    定価11,000円(税込)の20%引きにて販売いたします。サイズ:111mm・32mm・13mm 63g 力強い濃墨。柔らかい中淡墨で、紫紺系。漢字にもかなにも向きます。

  • サイズ:約穂径9mm・穂丈50mm・全長262mm 用途:漢字半紙6字・条幅3行〜 豊橋筆は墨含みが良く、墨はけが遅く使いやすいのが特徴で、高級品の筆の品質の割に比較的安価です。水を用いて混ぜ合わせる「練り混ぜ」の工程を用いることと、工程の全てを手作りで行うことから高品質の筆が生み出されます。川合福瑞は豊橋筆の第一人者で、藤井聡太七冠が2018年に愛知県特別表彰の記念品の豊橋筆の製作者で、2019年秋には叙勲されております。

    豊橋筆 伝統工芸士 川合福瑞作 兼毫5号

この記事の著者

雲岑(Un-shin)

1964年生まれ。学校の習字の時間は苦手だったが、小学生の時分よりくずし字等に興味があった。大学卒業後都内某信用金庫に勤務。令和に入り、写経をきっかけに書道に興味を持ち、コロナ禍の自宅待機の機会に独学で書道に没頭し始め、硯で墨を磨ることが楽しくなる。2023年定年を前にサラリーマン生活に別れを告げ、同年9月より書道用品店を開業する。残りの人生を書道具の販売を通して書道文化の継承発展に寄与したいと考えている。

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