硯の選び方❶〜硯の基礎知識④〜
硯の種類について
一口に硯と言っても様々な種類があるし、実用品から全くの鑑賞用まで枚挙にいとまが無いようである。鑑賞用に至っては熱心なコレクターには全く書道をやらない方もいる。天来書院の『筆墨硯紙事典』で大変よく分類されているので引用列挙したい。
(1)用途による分類 実用硯・鑑賞硯
(2)素材によるもの 石・焼き物(陶磁硯・瓦硯・セラミック硯・人口石硯・木硯・合成)
(3)産地によるもの 詳細は「硯の選び方❸〜硯の基礎知識⑥〜」で触れる予定で、今回は列挙のみです。
日本(和硯わけん)・・・紫雲硯(しうんけん)(岩手県)・雄勝硯(おがつけん)(宮城県)・太子硯(たいしけん)(茨城県)・雨畑硯(あまはたけん)(山梨県)・龍渓硯(りゅうけいけん)(長野県)・鳳来寺硯(ほうらいじけん)(愛知県)・高島硯(たかしまけん)(滋賀県)・鳳足硯(ほうそくけん)(福井県)・岩王子硯(しゃこうじけん)(京都府)・高田硯(たかだけん)(岡山県)・赤間硯(あかまけん)(山口県)・土佐硯(とさけん)(高知県)・若田硯(わかたけん)(長崎県)・紅渓硯(こうけいけん)(宮崎県)
中国(唐硯とうけん)・・・松花江硯(しょうかこうけん)(吉林省)・紅絲硯(こうしけん)(山東省)・歙州硯(きゅうじゅうけん)(江西省)・端渓硯(たんけいけん)(広東省)・洮河緑石硯(とうかりょくせきけん)(甘粛省)・澄泥硯(ちょうでいけん)(江蘇省・山西省)
(4)形 長方硯・天然硯・太史硯(たいしけん)・蝉様硯(ぜんようけん)・猿面硯(えんめんけん)・風字硯(ふうじけん)・円硯・蕉風硯(しょうふうけん)・八稜硯(はちりょうけん)・小町硯(こまちすずり)・竹節硯(ちくせつけん)・琴様硯(きんようけん)・硯板(けんばん)(板硯ばんけん)・墨池硯(ぼくちけん)・瓦当硯(がとうけん)二面硯(にめんけん)など
(5)彫刻 蘭亭硯(らんていけん)・鳳来硯(ほうらいけん)・雲竜硯(うんりゅうけん)・日月硯(じつげつけん)・蕉葉硯(しょうようけん)・廻文硯(かいもんすずり)
(6)サイズ 次回の「硯の選び方❷〜硯の基礎知識⑤〜」で触れます。
(7)抗名 日本ではあまり使わないが、中国では①端渓(たんけい)・・・老抗(ろうこう)・宋抗(そうこう)・麻子抗(ましこう)・梅花抗(ばいかこう)②歙州(きゅうじゅう)・・・龍尾抗(りゅうびこう)・水巖抗(すいがんこう)・金星抗(きんせいこう)などがある。
- 35,750円 [税込]
サイズ:約H112mm・W72mm・D19mm 素材:鳳鳴石 名倉鳳山(5代)は愛知県新城市の鳳来寺表参道に面した約130年続く鳳鳴堂硯舗の5代目店主です。藤井聡太七冠に贈呈された愛知県民栄誉賞の記念品の鳳来寺硯の作家であります。 日本人らしい感覚「心の器」をコンセプトに道具としての機能美と伝統美に独自の感性を調和させながら作硯に励まれています。 道具としてだけでなく、鑑賞にも耐え得る作品は書道生活を豊かなものにすることでしょう。
- 55,000円 [税込]
サイズ:約直径120mm・D20mm 素材:歙州石 名倉鳳山(5代)は愛知県新城市の鳳来寺表参道に面した約130年続く鳳鳴堂硯舗の5代目店主です。藤井聡太七冠に贈呈された愛知県民栄誉賞の記念品の鳳来寺硯の作家であります。 日本人らしい感覚「心の器」をコンセプトに道具としての機能美と伝統美に独自の感性を調和させながら作硯に励まれています。 道具としてだけでなく、鑑賞にも耐え得る作品は書道生活を豊かなものにすることでしょう。
- 18,700円 [税込]
サイズ:約H154mm・W94mm・D24mm 素材:端渓石(宋坑) 名倉鳳山(5代)は愛知県新城市の鳳来寺表参道に面した約130年続く鳳鳴堂硯舗の5代目店主です。藤井聡太七冠に贈呈された愛知県民栄誉賞の記念品の鳳来寺硯の作家であります。 日本人らしい感覚「心の器」をコンセプトに道具としての機能美と伝統美に独自の感性を調和させながら作硯に励まれています。 道具としてだけでなく、鑑賞にも耐え得る作品は書道生活を豊かなものにすることでしょう。