硯を使ってみよう〜硯の基礎知識②〜 | 文房四宝 雲岑堂

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硯を使ってみよう〜硯の基礎知識②〜

硯で墨を磨ったことがありますか?

硯で墨を磨ったことがあるだろうか。小学校で書写の時間に一度か二度は磨ったことがあるのではないだろうか。試しに磨っただけで普段は墨液(墨汁)を使うのがたいがいであろう。もしご自身のかあるいは子供が使っていた硯や墨が残っているのなら、ぜひ引っ張り出して磨ってみてほしい。最近の書道セットについている硯はPP製で石ではないが、一応磨れるので試してみたい。試したのは呉竹の「書道用品セット」(2025年6月5日現在税込3,960円)に付属している「ぼくちすずり(5.3寸)」と「書道墨」とポリの「水差し」である。「ぼくちすずり(5.3寸)」は硯の中の一商品としても販売している(2025年6月5日現在税込495円)。

呉竹書道用品セット(黒)
ぼくちすずり(5.3寸)墨池面

ぼくちすずり(5.3寸)硯面、書道墨、ポリ水差し

まずは硯の「墨堂(岡とも言う)」に500円玉大の水を水差しから注ぐ(①)。そして墨を磨り始めるのである(②)。墨は私がよくやっているように立てて磨ってもいいし(③)、寝かして磨っても良い(④)。寝かして磨る方が手は疲れない。立てる方は次第に疲れてくるものの墨は均等に減るし、磨っている面が少ないので墨には良いはずである(磨り終わった後よく拭かないとカビやひび割れの原因となる。)。5分ほど磨っていたら大分粘っこくなっていく。墨堂全体の面ですることで自然に硯の「海」にある程度自然に流れ落ちていく。落ちていかないようだったら、墨で押し流す。そして、また500円大の水を「墨堂」に注ぎ(⑤)、墨を磨る。この作業を何度か繰り返す。30〜40分ほどで半紙2〜4枚は書ける量の墨が磨れた。濃墨ではないが、書くのは作品とかではないし、まして清書用・作品用の墨でもない。

①500円玉大の水を水差しから注ぐ
②磨り始める③立てて磨る
④寝かして磨る
③立てて磨る
④寝かして磨る
⑤水を追加する

せっかく磨ったので書いてみる。磨った墨で書いてみるのは楽しいものである。ぜひまた磨っていただきたいものである。

紙:因州産 書道半紙 白椿 
筆:豊橋筆 伝統工芸士 川合福瑞作 兼毫5号
紙:因州産 書道半紙 白椿 
筆:豊橋筆 伝統工芸士 川合福瑞作 兼毫5号

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