美文字を目指して

BLOG & INFO

書いてみよう ブログ

書いてみよう⑧

手紙を書いてみよう

(1)頭語と結語について

手紙を書く機会もないしなかなかその練習もしないものだが、まずは頭語と結語について調べてみた。

グーグルで検索したところ、ミドリのHPに「頭語と結語」の一覧があったので参照引用させていただく。

種類頭語結語
一般的な手紙の場合・拝啓(はいけい)
・拝呈(はいてい)
・啓上(けいじょう)
・一筆申し上げます【主に差出人が女性の場合】
・敬具(けいぐ)
・敬白(けいはく)
・拝具(はいぐ)
・かしこ【主に差出人が女性の場合】
丁寧な手紙の場合(お客様や目上の方へ)・謹啓(きんけい)
・謹呈(きんてい)
・恭啓(きょうけい)
・謹んで申し上げます【主に差出人が女性の場合】
・謹言(きんげん)
・謹白(きんぱく)
・敬白(けいはく)
・かしこ【主に差出人が女性の場合】
前文を省略する手紙の場合
(親しい方への手紙またはお詫び・お見舞いの手紙)
・前略
・冠省(かんしょう)
・前文お許しください
・前略失礼いたします
・前略ごめんください【主に差出人が女性の場合】
・何よりもまずお詫び申し上げます(深いお詫びの場合)
・草々
・不一(ふいつ)
・かしこ【主に差出人が女性の場合】
・敬具(深いお詫びの場合)
急用の手紙の場合・急啓(きゅうけい)
・急呈(きゅうてい)
・急白(きゅうびゃく)
・取り急ぎ申し上げます【主に差出人が女性の場合】
・草々
・不一(ふいつ)
・不備(ふび)
・かしこ【主に差出人が女性の場合】
返信の手紙の場合・拝復(はいふく)
・復啓(ふくけい)
・謹復(きんぷく)
・お手紙拝見いたしました【主に差出人が女性の場合】
・敬具(けいぐ)
・拝答(はいとう)
・敬答(けいとう)
・かしこ【主に差出人が女性の場合】
再信の場合・再啓(さいけい)
・再呈(さいてい)
・重ねて申し上げます
・たびたび失礼ながらお便り申し上げます【主に差出人が女性の場合】
・敬具(けいぐ)
・敬白(けいはく)
・拝具(はいぐ)
・かしこ【主に差出人が女性の場合】
面識のない相手に出す手紙の場合・拝啓(はいけい)
・拝呈(はいてい)
・初めてお便りを差し上げます
・突然お手紙を差し上げる失礼をお許しください【主に差出人が女性の場合】
・拝具(はいぐ)
・敬具(けいぐ)
・敬白(けいはく)
・かしこ【主に差出人が女性の場合】
紙: 漢字用純雁皮半紙 飛鳥 100枚  筆:豊橋筆 伝統工芸士 川合福瑞作 いたち仮名筆 2分 墨:純菜種油煙墨 良寛 3丁型

(2)時候のあいさつについて

公文書写HPに簡潔にまとめられていたので引用させていただく。

・1月:睦月 初春 厳寒 大寒 厳冬 厳しい寒さ 例年にない厳しさ 松の内も過ぎ 寒気厳しい折から

・2月:如月 立春 早春 残寒 梅のつぼみもほころび 春まだ浅く 立春とは名ばかりの 寒さ厳しき折から

・3月:弥生 浅春 早春 春暖 日ざしもようやく春めいて日増しに暖かくなり 春寒しだいに緩み

卯月 陽春 春暖 春陽 春たけなわ 花便りも伝わる今日このごろ 風のそよ吹く季節となり

5月:皐月 新緑 若葉 青葉 薫風 若葉の目にしみる候 風薫るこのごろ 初夏の風もさわやかな頃

6月:水無月 初夏 向暑 長雨 さわやかな初夏を迎え 暑さ日増しに厳しく 紫陽花の美しい季節

7月:文月 盛夏 猛暑 酷暑 爽快な夏 海山の恋しい季節 暑さ厳しき折から 近年にない暑さが続き

8月:葉月 晩夏 残暑 初秋 立秋とは名ばかりの暑さが続き 残暑厳しい折柄 秋のきざしが見えはじめ

9月:長月 新涼 秋涼 初秋 残暑去り難く 朝夕はめっきり涼しく 虫の音美しい 秋の気配を深く感じる

10月:神無月 紅葉 秋冷 仲秋 さわやかな季節 菊薫る季節 日増しに秋も深まり 天高く馬肥ゆる

11月:霜月 晩秋 暮秋 初冬 秋色もようやく深まり 鮮やかな紅葉の候となり 朝夕ひときわ冷え込むころ

12月:師走 初冬 厳寒 寒冷 寒さ日ごとに加わり あわただしい師走となり 年の瀬もいよいよ押し詰まり

(3)お互いの安否

(続けて公文書写HPより)時候のあいさつに続けて、相手の安否を気遣い、次に当方の様子を述べる。

「○○の候、 ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」
「皆様いかがお過ごしですか」
「私どもも元気で暮らしておりますので、ご安心ください」

(4)お礼やお詫びのあいさつ

(続けて公文書写HPより)感謝のことばや無沙汰をわびることばを書く。

「いつも何かとお世話になりましてありがとうございます」
「平素ご無沙汰ばかりいたしておりまして申し訳ございません」

紙: かな半紙(マニラ麻)晒50枚  筆:豊橋筆 伝統工芸士 川合福瑞作 いたち仮名筆 2分 墨:純菜種油煙墨 良寛 3丁型

この記事の著者

雲岑(Un-shin)

1964年生まれ。学校の習字の時間は苦手だったが、小学生の時分よりくずし字等に興味があった。大学卒業後都内某信用金庫に勤務。令和に入り、写経をきっかけに書道に興味を持ち、コロナ禍の自宅待機の機会に独学で書道に没頭し始め、硯で墨を磨ることが楽しくなる。2023年定年を前にサラリーマン生活に別れを告げ、同年9月より書道用品店を開業する。残りの人生を書道具の販売を通して書道文化の継承発展に寄与したいと考えている。

コメントは受け付けていません。

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2025 文房四宝 雲岑堂 All Rights Reserved.
0 カート

CLOSE