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書いてみよう①

文字を書いていますか

 最近あなたは文字を書いているだろうか。もちろん書くとはPCやスマホ等に文字を打つ事ではなく、紙に筆記用具を使い書くということである。デジタル化が進んだ現在では、紙に文字を書かずに済んでしまう。人に書類を送るのも、役所に何か依頼したり申請するのもスマホがあれば済んでしまう。メモやスケジュール管理も然り。仕事もPCで行い、紙に字を書くことはめっきり無くなった。もし、あなたが何日も何十日も何年も文字を書いていなかったら、身近にある紙と筆記具で何かを書いてみてはいかがだろうか。もちろん世の中には字を書くのが職業や趣味の人間も存在するが。

「面影は身をも離れず山桜心の限り止めて来しかど」[光源氏](若紫)

何を書くか

 もしあなたが字を書くのを職業としていたり、趣味としているのではなく、何日も書いておらず書く内容が決まっていないのであれば、身近にある字をかいてみてはどうだろうか。もし新聞を取っているなら新聞社の名前、見出しや気になった記事、近所の商店の名前、駅の名前、自分の住所に名前、友人や親戚の名前、好きな芸能人の名前、政治家や歴史上の有名人、都道府県名に県庁所在地や政令指定都市等枚挙に暇がない。

何に書くか

 字を書くのにこの紙でなければダメ、この筆記具でなければダメということはなく、まずは手元にある紙と筆記具で書いてみよう。メモ用紙やいらない印刷物の裏で十分。筆記具も鉛筆やボールペンなど身近なものを使って書いてみる。それよりも久しぶりに字を書いてみてどうだったか。もし苦にならず、案外楽しく感じられたら、しめたものである。ちょっとした空き時間にスマホを見るのではなく、メモ用紙でいいから書いてみよう。人間手を動かすのは存外楽しいものである。

 今回は最近のデジタル化、学校教育も便利なタブレットの導入の進展や相次ぐ伝統ある雑誌の休刊、活字離れが叫ばれて久しい状況に危機感を覚えて、まずは「書いてみよう」と題して書いてみました。

この記事の著者

雲岑(Un-shin)

1964年生まれ。学校の習字の時間は苦手だったが、小学生の時分よりくずし字等に興味があった。大学卒業後都内某信用金庫に勤務。令和に入り、写経をきっかけに書道に興味を持ち、コロナ禍の自宅待機の機会に独学で書道に没頭し始め、硯で墨を磨ることが楽しくなる。2023年定年を前にサラリーマン生活に別れを告げ、同年9月より書道用品店を開業する。残りの人生を書道具の販売を通して書道文化の継承発展に寄与したいと考えている。

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